部屋の状態=あなたの人生の状態。机の上=あなたの頭の中の状態
大好きなことで部屋が片付く習慣を身につける
そうです。
あなたの部屋というのは、あなたのこれまでの人生の集大成であり、今現在の状態なのです。
大げさと思われるかもしれません。
では、実際に見て下さい。
あなたの部屋は、今、どんな状態ですか?
雑誌やマンガ本がカーペットや畳に散乱しているかもしれませんね。
また、脱いだ服が、ハンガーにかけられたりタンスに収納されたりせずに、その辺に散らかっているかもしれません。
人によっては、コンビニで買ってきた弁当やお菓子やジュースのゴミが、そのままいくつか積んであったりもするでしょう。
毎日観ているテレビはというと、一年近く拭き掃除をした形跡もなく、かなりのホコリをかぶっている。
ここまでひどくはなくても、それぞれの要素アリという方もおられるでしょう。
これに近い状態の人は、自分があまり好きでない仕事や勉強に毎日追われているのではないですか?
そして、すごく打ち込める趣味もない。
大好きでたまらない異性もいない(つき合っているいないは関係ありません)。
なぜそんなことが分かるのでしょうか。
それは、自分が好きな仕事をしていたり、夢中になる趣味を持っていたり、片想いだろうと両想いだろうと、大好きな相手がいるという人なら、決してそういう部屋になっていないからなのです。
断言します。
好きなもの、夢中になれるものがあると、部屋は自然と片付いていきます。
好きなことに関係のあるものが増えていくので、不要なものが排除されていき、残った好きなものは整理したくなるのだから当然です。
好きなこともあるし、好きな人もいるのに部屋が雑然としているという人は、もう一度よく思い出してみて下さい。
本当にそのことや、その人のことが、心から好きですか?
失礼な質問かもしれません。
しかし恋愛で言うと、本気で好きならば、その人のことを考え始めるとほかのことは頭に入らなくなる。何を見てもその人に見えてしまう。
大げさでなく、そんなもんじゃないでしょうか?
心から打ち込める趣味を持っている人は、ちょっと暇があればその趣味の上達や、今度の計画のことで思いを巡らせてばかりになるのではないでしょうか。
そして自分の部屋は、その趣味の本やグッズやポスターで占められているのが普通でしょう。
このように大好きなもの、打ち込めることがあると部屋はそれ一色になります。

そして、それ以外のものにジャマされたくないので、世に出回っている各種整理術を見ることなく、きちんと部屋が片付いていくのです。
対して、大好きなものや打ち込めることが見つかっていない人や、好きでない仕事や勉強を辛い思いでしている人というのは、苦しい毎日に追われるばかりで、一日一日が行き当たりばったりになってしまっています。
その結果、部屋に帰るともうぐったりで、自分が本当に好きなことがなんなのか、考える時間的、精神的余裕もなくなってしまいます。
そして、本当に好きなもの、本当の自分が、日々の暮らし(テレビ・マンガ・服・ゴミ)に文字通り”埋もれて”しまっているのです。
『忙殺』とはよく言ったもので、本当に殺されているようなものなのです。
同様に、机の上の状態というのは、持ち主の頭の中を表しています。
「机の上が片付いていないビジネスマンに、仕事のできる人はいない」というのは言い過ぎですし、必ずしも正しいとは思いません。
机の上に雑然と書類やいろんなものが積まれている人でも、凄まじい量の仕事をこなし、そのすべてのクオリティーが高い人は大勢います。
でも、「机の上が片付いているビジネスマンに、仕事のできない人はいない」は真実だと思います。
この人達は、仕事が少ないから机が片付いているのではありません。
机というのは考えたり、各種作業をするためのスペースです。

その限られた大事なスペースを常にクリアにしておくことは、自分の思考、つまり頭の中をスッキリとクリアな状態に保つことになるのです。
そうすると仕事や作業がはかどらないはずがありません。
今しなければならないこと、まだ未処理なものが明確になっているので、余計な時間を使うこともないのです。
そしてこの好循環に入ると、すべきではないことや、時間を無駄に使うことになるアポやつき合いだけのお酒の席の勧誘などを、スパッとお断りできるようになるのです。
大好きな恋人がいる人が、浮気しないのと一緒です。
あらためて、机の上を見て下さい。
それが、今のあなたの頭の中なのです。
どうですか?
片づけたくなりませんか?
そうは言っても、机が部屋にないという方もいるでしょう。
机がないということは、頭の中の状態を表せない、つまり「考えるための場と機会」を持っていないことになります。
これでは人生を好転させていくことは不可能です。
したがって机がないという方には、どんなものであってもまずは机を準備していただくことが大事なスタートとなります。
そうすることにより、人生を変えていくきっかけを持つのです。