書斎の机の向きで成功は決まる。知っておきたい、人生が変わる方法⑥

書斎の机ですべての物・事を決裁することをオススメする理由

 ドアを開けると、デスクとチェアだけがこちらを向いて配置してある部屋。

 殺風景に思えるでしょうか。


 いいえ。私には、要らないモノが削ぎ落とされた、とても洗練された空間に感じます。

 ここからさらに、あなただけの成功への基地づくりがスタートするのです。   


 ここから行うことは、モノとひとつひとつ向き合い、判断を下すこと。

 例えると、企業の社長のようにマイデスクでひとつずつ事案に決裁をしていくことです。


 なぜデスクで行うのか。

 もうお分かりだと思います。床やカーペット、畳の上に腰を下ろしてすれば、気分がダラけて作業が進まなくなるからです。


 では、実行してみましょう。

 部屋の外に出した、もしくは部屋の一角にまとめた「元」住民達を、片手で持てる量だけ持ち、デスクに呼び戻します。

 このとき、「片手で持てる量」というのがポイントです。

 「両手いっぱい」だと、多すぎるのです。


 多いとなぜいけないのか。

 答えはいたってシンプル。

 決裁のスピードが落ちるからです。

 些細なことに思われるかもしれませんが、スピードというのはとてつもなく重要な成功要因なのです。


 少しの量なら、確実に終わらせることができます。

 この「完了させる」ことがスピードと密接に関係しています。

 反対に「未完了」の物事は、あなたの成功への道と、運気を遮断してしまうのです。

 だから、一度に決裁するのは片手で持てる分だけ。

 特に、慣れるまではこのルールを守って下さい。


 話を戻しましょう。

 次に、姿勢を正してチェアに座り、デスクに置いたモノの中から、改めてひとつだけ手に取るのです。

 そして、次の基準に照らし合わせてみましょう。

 ①そのモノが、好きか、好きでないか。

 ②自分の人生にとって意義があるか。

 はっきり言います。

 このどちらにも該当しないものは、捨てて下さい。


 「もったいない」と思われる方。

 いいえ。好きでもなく、あなたの人生にとって意味のないものに使うそのスペースこそ、本当にもったいないのです。

 「いつか役に立つかも。いつか使うときがくるかも」と思われる方。

 いいえ。その「いつか」なんて来ません。


 仮に来たとしましょう。

 そのときそのモノがなくても、本当に困ることなんて無いに等しいのです。


 現代ならば買い戻したり、借りたり、ネット上でどうにかなったりと、なんとかなるケースの方が圧倒的に多いでしょう。

 ①と②のどちらかに該当したモノ、もしくは両方に該当したモノは、自信をもって堂々と残します。

 そのモノにとっては、晴れて新生基地の一員となるのです。

 そして、それら凱旋したひとつひとつに、新住所を与えてあげるのです。

 つまり、定位置を決めていきます。


 この作業もスピードが命です。

 後でいくらでも位置変更できます。あれこれ考えず、直感を信じて、床でもどこでも、置いていくのです。


 またこのとき、作業を合理的にやろうとか、モノの定位置を決めるのに各カテゴリーを作ろうとか考える必要は一切ありません。

 繰り返しますが、スピードが命です。

 あれこれ考え始めると、手が止まります。


 必要かどうかの、決断のための思考。

 決断後に、ゴミ袋に入れるか定位置へ置くかだけの愚直なまでの手作業。

 この繰り返しこそが、ムダなモノがひとつもない、洗練された空間を作り出すのです。

 そして、こうして迅速な決断→迅速な行動 ができるようになると、普段の仕事や私生活でも良い影響が出てきます。


 当然、じっくり深く考え、計画性をもって行動すべきことということが人生にはいくつかあります。

 しかし、日常生活における決断はほとんど当てはまりません。

 長考すると必ずネガティブな方向へ入り込み、結局「しない・やらない・行動しない」という答えになります。

 これだと、良い成果が得られないだけでなく、悩んだ時間がそのままムダになってしまうため、百害あって一利なしとなるのです。


 オフィスを変え、人生を変えていくための実務に入った大事なステップですから、もうひとつ注意点をお聞き下さい。

 それは、「好きなモノ」と「懐かしいモノ」を混同しないことです。

 これは、多くの方が陥りやすい危険な錯覚です。


 例えば、小学校や中学校の頃というのは、勉強にしろ運動にしろ、好きでもないことをガマンして最後までやり続けるという場面が多数あります。

 苦手な長距離走。

 大嫌いな数学。

 好き嫌いはダメと言われて無理矢理食べた、給食のニンジン。

 上級生だからといって見させられた、下級生の面倒。

 このように、嫌いなことはとても多くあったはずです。


 しかし、嫌いでも、苦手でも、辛くても、なんとかやり切ったことというのは、とかく後になって振り返るといい思い出になっていることが多いのです。

 すると、それらを思い出させる品を手にしたとき、イヤなことでもやり遂げたという達成感からくる清々しい感情や懐かしさにより、「これは自分の好きなモノ」とか「我が人生に意義あるモノ」といった錯覚を起こしてしまうのです。


 こうして、本来の自分は嫌っている物質を、輝かしい未来を創造していくための基地という大事な空間へ侵入させてしまい、少しずつ人生が狂っていってしまうのです。

 これは本当に危険なことです。

 ですから直感が大事なのです。

 そのモノを手に取ったら、長考することなく、迅速に判断しましょう!

Follow me!