『 なぜ、時間と空間をクリアにすると物・事がうまくいくのか 』
人生とはつまるところ、“ひとりの人間が「時間」と「空間」を移動していくこと”と言い換えることができます。
味気ない言い方かもしれませんが、つまり、いたってシンプルなことなのです。
そのシンプルなものを必要以上に複雑にしてしまうと、いろいろと支障が出てくるということは、誰もが経験上しっくりくるのではないでしょうか。
では、どうすれば人生がシンプルかつより良いものになるのでしょう?
それは、先に挙げた「時間」と「空間」において、徹底的に不要なモノ・事を排除することから始めるのがベストです。
そして、そのための最初の一歩として私がオススメしているのが、“自室にあるデスクを(デスクがない人は買ってでも)窓や壁にドン付けせず、むしろ窓を背にして部屋全体が見渡せる状態に配置する”ことです。
こうすることによってあなたの部屋はいきなり成功者の書斎、いえ、社長室に変わります。
名実ともに、です。
詳しくは拙著『 社長室のデスクはなぜこの向きなのか?(ごま書房新社) 』をお読みいただくといいのですが、分かりやすい例を紹介しましょう。
「ドラえもん」に出てくるのび太くんは、なぜ、いわゆるダメ人間なのでしょう?
どうすれば、手っ取り早く平均以上の小学生になれるのでしょうか?
私は、机を窓に向けて置いているのが一つの原因だと考えています。
最もポピュラーな、この置き方だと部屋を広く使うことができ、目の前には外の景色が広がって気分転換になるというメリットがあるため、この配置にする人が多いのです。
しかし現実にはどうしているかというと、机に着いても勉強はせず、頬づえをついて窓の外の世界に現実逃避。
次には、広くした有効面積部分に横になり、何度も読んだマンガを見ながら最後には昼寝、などという非生産的な毎日を過ごすことになるのです。
そこでオススメしているのが、机の向きを反対にすること。
そうです。
壁や窓を背にして、部屋の真ん中や入口に向けて配置するのです。
それだけであなたの部屋はいきなり「社長室」へと早変わり。
あとはそのデスクですべての物・事に対して真の意味での“決裁”を行い、あなたの人生にとって意義あるものだけに囲まれた空間を実現するのです。